SIMフリーiPhoneとは?

「SIMロック解除義務化がスタート!」というニュースが駆け巡る中、色々な単語が登場してきて「これまでの携帯電話と何が違うの?iPhoneはいったいどうなってしまうの?」と心配する人もいるでしょう。SIMロック解除義務化を理解するためにも、それを有効活用するためにも、用語は重要でしょう。「SIMロック」という言葉の対岸にある「SIMフリー」という言葉について知っておきましょう。

 

SIMフリーとは?

SIMカードはiPhoneに限らず、他のスマートフォンにもタブレットやガラケー携帯電話、Wi-Fiルーターなどの中にも入っているICチップです。回線などの認識をするもので、これが機器に挿し込まれていないと通話もネットもできません。おそらく、iPhoneを購入したときに、ショップの店員さんが目の前でSIMを入れてくれたのを目にしたのではないでしょうか。ところがこの通信機器に大切なSIMは、通信業者であるキャリア(例えばau、SoftBank、DoCoMo)などが他のSIMを挿して使えないようにロックしていました。自分のところの回線を使ってもらうために、本体の割引をしたりしてお客さんを呼んでいるのに、回線だけ他に持っていかれたら商売になりませんよね。

でもユーザーからすれば二年とかの契約をしてしまうため、SIMロックされたiPhoneにキャリアから縛られてしまうという状態でした。これが長らくユーザーの不満に繋がっていました。このSIMロックをはずした状態を「SIMロックフリー」もしくは「SIMフリー」と呼ばれています。キャリアのSIMにこだわらない状態の危機をいいます。

 

SIMフリーだといいことがある?

ユーザー側から見れば、本体は今のものが気に入っているけど、他のキャリアや安い回線に変えたいという人だっているはず。逆に本体を変えてSIMはそのままという人もいるでしょう。今までそれができずにいたので「SIMフリー」はユーザーの待望でもありました。これによって、買い換えて手元に古いスマートフォンがあったりすれば、データ専用の安い回線を購入して挿せば、古いスマートフォンは通信可能なゲーム機に早変わりです。DoCoMoはいち早くSIMフリーをスタートさせていて、解除義務化がされる前からSIMロック解除を3150円で可能にしていました。ただし、iPhoneだけが対象外だったのは誤算でした。そこで以前は安い回線をSIMフリーにして入れ替えたいと思う人はSIMフリーiPhoneを中国やアメリカから輸入されたのを使う人もいました。SIMフリーが義務化された今となっては、そのような危ない橋は渡らなくてよくなったのです。

すでにキャリアでSIMロック版を二年縛りしてしまった方は残念ですが、これから購入する方にはAppleストアでSIMフリーiPhoneを買ってMVNO契約すると月々が劇的に安くなります。

 

 

SIMフリーはどうやって手に入れる?

今までiPhoneのSIMフリー版は、残念ながら今までAppleでもキャリアでも手に入りませんでした。DoCoMoはいち早くSIMフリーに手をつけたというのに、iPhoneは対象外。でもどうしても欲しい!という方のために、輸入などの手段で手に入れた転売業者からのSIMフリー版が出回っていました。しかし公式とは程遠く、どこの業者か分からないようなわりと危ない橋のような気がしていました。

これがSIMロック解除義務化によって、正統的には全く手に入らなかったiPhoneSIMフリー版が定価でAppleストアで購入できるようになったのです。

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