格安SIM-MVNO回線とは?

携帯電話のSIMフリーとかSIMロック解除などの言葉が飛び交う中、「MVNO」という単語が時折見受けられるようになるでしょう。キャリアならNTTやKDDI、携帯電話はガラケーかスマートフォンという区切りと単語くらいしか無かった頃から考えると、飛躍的に言葉が増えました。知らなくても電話もメールも出来るようですが、どうやらこの「MVNO」というのはお得感満載な雰囲気で語られています。

さて「MVNO」とは何を意味するのでしょう?何か得になるのでしょうか?

 

MVNOとは?

MVNOとはMobile Virtual Network Operator(モバイルバーチャルネットワークオペレーター)の略です。日本語に訳すと「仮想移動体サービス事業者」ということになりますが、日本語にしてもイマイチ意味がピンとこないですよね。これはその機能を理解した方が早そうです。

携帯電話回線などの無線通信基盤はこれまで特定の事業者が使用していました。が、これを他の通信事業者が借りて、さらに独自のサービスも加味してユーザーに提供するという仕組みをもった企業です。これまでの通信事業者と同じではユーザーの心は動かないので、独自に割安なモバイル通信サービスを展開しています。ここから安いSIMを提供してくれるということから「格安SIM」という意味合いでも使われたりします。

企業としては無線局を自ら開設していないところも特徴ですね。格安SIMといっても必ずしも安くて怪しいわけではなく、MVNOは総務省のガイドラインにも定められているものです。

 

MVNOのメリット

携帯電話の料金が高いと感じていらっしゃる方には朗報のMVNO。SIMロック解除義務化でやっとiPhoneにもSIMフリーの恩恵を感じることが出来るでしょう。ものすごく利用する方は別として、必要な時のみ利用している方などはGB数を小さくすることで料金は飛躍的にお安くなります。特に通話はあまりしなく、Wi-Fi環境での利用がメインの方にはおススメです。キャリア契約の時みたいな二年縛りもなく、違約金もありません。自分の好きな端末で使うこともできて、iPhoneだけでなくiPadなどを持っている方にも嬉しいところです。契約がキャリアと違ってごちゃごちゃしていなくてシンプルで分かりやすいのもいいですね。

 

MVNOのデメリット

安いサービスを受けられるなら、ぜひともMVNOに!と思うところですが、デメリットも考えた上で契約しましょう。まずは、それまでのキャリアメールなどが利用できなくなります。これまで家族間無料通話をしていた方もいらっしゃるでしょうが、これはMVNOではありません。通話定額サービスもありません。

その他、SIMは使える端末と使えない端末があるので、当然使えるだろうとキャリアを抜けて飛びつくのは早計です。キャリアのサポートは受けることができなくなりますし、設定などは全て自分で行うことになります。つまり、自己責任の部分が多くなるのですね。iPhoneやMVNOなどIT系に詳しい方は問題がないかもしれませんが、iPhone初心者などの方にはちょっと辛いところがあるかも。

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