OCNのモバイル「ONE」といっても、すぐにピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。でも、テレビCMでおなじみのロボマツコが出ているのだと説明すると「あー、あれか!」と思い当たる方が多いでしょう。ただ、イメージ的には分かっても、その内容は詳しくは知らない方もいらっしゃるかもしれません。SIMフリーの時代の今、専用高速LTEを安く使える手段としてぜひ内容も知っておきたいところです。
OCNとは?
まず、OCNのことを復習してみましょう。OCNというのは皆さん知っていらっしゃるかたの方が多く、利用されている方も多いですね。OCNはNTTコミュニケーションズで1996年からインターネット接続サービスをしている老舗のプロバイダーになります。PC向けだけでなく、格安SIMにも参戦しています。専用SIMで高速LTE通信を利用できるサービスや、音声対応SIMなら音声通話も利用できます。NTTドコモのXiとFOMAエリアに対応しているので、都市部・郊外でも快適に利用できるでしょう。
OCNモバイルONEはどんなサービス?
モバイルONEは、データ通信専用SIMなら毎月900円(税抜き)です。タブレットなどに使うとお得ですね。音声通間もできる音声対応SIMでは毎月1600円(税抜き)で高速LTE通信が利用できるサービスです。現在のキャリアでの毎月の支払いと比較するとビックリな低価格ですね。だからといって、範囲が狭くて繋がらないわけでもなく、NTTドコモのXiとFOMAエリアに対応しているので、都市部も郊外も快適な使い心地でしょう。LTEエリアでの通信速度は下りが最大150Mbpsで、上りは最大50Mbpsとなっています。
SIMだけでなく今注目されている格安スマホももちろん販売されています。サービスの提供は同グループであるNTTドコモの設備を借り受けておこなっています。
メリットとデメリット
音声対応SIMはMNP対応ということで現在の電話番号を引き継ぐことができます。でも引き継げるのは電話番号だけなので、それまでのキャリアのメールアドレスは引き継ぐことができません。アドレスに関しては移行後にOCNモバイルONE契約時に発行されるものを使うかGmailやYahoo!メールといったフリーメールを使うことになります。オプションサービスには留守番電話(有料)や迷惑電話(無料)というものもあり、シンプルなだけではないようです。また、ご自宅の固定電話がIP電話の方も多いと思いますが、OCNが提供するIP電話サービスがお得になるということもあります。
メリットは大きく、出来ないことは「通話定額」「キャリアメールの利用」「端末保証オプション」くらいでしょうか。ONEではテザリングやキャッチホンまであります。
一方で故障や修理の時にNTTドコモから移行した方は以前使用していたiPhoneを代替機として利用できますが、通信方法が異なるソフトバンクやauからでは代替機にはなりません。故障や修理の時にiPhoneが無くて困るという場合は、ドコモの中古端末などにSIMカードを差し替えるなどしますが、ある程度ユーザー側にも知識を持っていたいものですね。
音声対応SIMとデータ通信専用SIM
OCNモバイルONEでは音声通話ができる音声対応SIMと通話できないデータ通信専用SIMがあります。どちらも高速通信時容量別に5つの料金プランが用意されているので、自分の必要に合ったものを選びましょう。特徴的なのは70MBと100MBコースは一日単位があって、料金をさらにぐっと抑えることができます。他には2GBと4GBの月単位コースがあり、500kbpsコースもあります。従来のドコモのプランと比較すると分かりますが、これまで4000円~8000円ほどもしていた料金が2000円代という安さに変わります。
それほど使わないという方などは、制限なしのコースを無理に選ぶ必要もありませんから、非常に節約になるでしょう。