格安SIM vs キャリア どう違う?どちらがお得?

急速にシェアを伸ばしている格安SIMですが、「何それ?大丈夫なの?」と心配する声も、時々聞かれます。
そこで、ドコモ・AU・ソフトバンクといったキャリアでiPhoneを利用する場合と、格安SIMでiPhoneを利用する場合との違いを費用面と機能面で比較してみました。

費用面での違い

格安SIMの月額料金はキャリアの1/4程度~

3大キャリアでiPhoneを使用する場合の最低月額はドコモの月額7560円とおおよそ横並びになりますが、格安SIMの場合にはキャリアの契約と同じデータ通信量(5GB)で最も安いOCNでは月額2322円となります。

月額1140円~格安SIMの最低料金は相当安い

格安SIMでは、契約するデータ通信量が最もプランを選べば、月額1231円(DMM音声通話付ライトプラン)まで料金を抑えることが出来ますので、普段はWifi環境で利用している方や、外で使用することが少ない方には、とても助かります。

電話かけ放題のキャリア、格安SIMもかけ放題あり

キャリアでは通話料金が基本料金に含まれるのかけ放題プランとなりますが、格安SIMでは21.6円/30秒の通話料金が別途発生します。ただし、格安SIMの中には、月額に+1404円でかけ放題になるオプション(ニフティ)や、通話料金が半額になるオプション(BIGLOBE)を用意している会社もあるので、トータールで格段に安く抑えることも可能です。

キャリアの端末購入時の月額サポート割引

キャリアでiPhone端末を購入した場合、その後の24か月間にわたり月額サポートとして一定額の割引を受けることが出来ます。格安SIMの場合には、どこの会社にもこのような割引ありませんが、月額料金がそれ以上に安くなっています。
例えば、iPhoneSE 64GBをドコモで24回払い購入した場合には、最安プランでもトータル月額8505円となります。AppleストアーでSIMフリーのいPhoneSE 64GBを24回払いで購入し格安SIMのOCNモバイルで使用した場合、同じ5GBデータ通信量のプランでも月額5130円(通話料別)となります。24か月間のトータルでは、ドコモでは合計204120円、格安SIMのOCNでは123120円(通話料別)となり、8万円も格安SIMの方が安くなります。

キャリアは2年契約の違約金、格安SIMは違約金なしも多い

2年契約となるキャリアでは、途中解約では違約金(契約解除料)が発生し、2年ごとの契約更新月にしか他のキャリアへの乗り換えがしづらくなっています。また、端末購入時のサポートも24か月で終わるため2年ごとに買い替えたりキャリアを乗り換えるというパターンが多くみられました。
しかし、格安SIMでは、1か月ごとの契約となり違約金が発生しない会社や最初の6か月のみ違約金が発生する会社などもあるので、2年ごとの縛りを気にする必要はありません。端末の買い替えも2年後の必要などなく、最新のiPhoneが発売された時など、自分のタイミングで買い替えが出来ます。

キャリア
NTTドコモ
格安SIM
(OCNモバイルONE)
差額
データ通信量 5GB 5GB
通話料 かけ放題ライト
5分まで無料
21.6円/30秒
※節約方法あり
月額利用料 7,560円/月 2,322円/月
+通話料
5,238円/月
端末購入時 iPhoneSE 64GB
ドコモ版
iPhoneSE 64GB
SIMフリー版
24分割払 2,916円/月 2,808円/月 108円/月
月額サポート割 -1,971円/月 なし
月額支払額計 8,505円/月 5,130円/月
+通話料
3,375円/月
端末購入時
24か月支払額計
204,120円 123,120円
+通話料
81,000円

 

利用面での違い

どちらも、エリアは同じ

気になる通話エリアですが、格安SIMの大半はドコモの回線を使用するため、ドコモと全く同じ通話エリアとなります。格安だからと言って、エリアが限られているとか、そのようなことはありません。

格安SIMでは、キャリアメールが使えない

xxx@docomo.ne.jpやxxx@softbank.ne.jpなどのメールアドレスとなるキャリアメールに関しては、格安SIMでは使用することが出来ません。近頃では、gmailなどが一般的に使われるようになってきたため、キャリアメールの必要性は少なくなっています。

格安SIMは、ドコモ版iPhoneとSIMフリー版のiPhoneならそのまま使える

チョット特別なiPhoneでないと使えないと思われがちが格安SIMですが、Appleストアーで販売されているSIMフリー版iPhoneのほか、ドコモで販売されたiPhoneでも、そのまま使用することが出来ます。
それ以外のキャリア版では、AU版のiPhoneではmineo(マイネオ)も格安SIMのみが使用できます。ソフトバンク版のiPhoneでは、そのまま使える格安SIMはないため、メーカーによるSIMロック解除やSIMロック解除アダプターを使ってSIMロックを解除する必要があります。

通信速度は多くは同じレベル

通信速度に関しては、格安SIMの各社やプランによって様々ですが、基本的にはドコモと同じ回線を使用しているので最大の通信速度はぼぼ同じレベルです。

格安SIMは電話やWEBサポートのみ、キャリアは店頭サポート

キャリアでは駅前の直営ショップなどで手続きをしたり使い方のサポートを受けたりすることが出来ますが、格安SIMでは電話やWEB上でのサポートの実となりますので、初期設定や使い方などのサポートが必要な方には不便に感じるかもしれません。ただし、一部の格安SIMでは電話と遠隔操作によるサポートも提供しているようなので、ある程度のサポートは期待できるかもしれません。

キャリア 格安SIM
通信エリア ドコモ・AU・ソフトバンク
各社のエリア
ドコモと全く同じ
メール xxx@docomo.ne.jp
xxx@ezweb.ne.jp
xxx@softbank.ne.jp
格安SIM 各社のメールアドレス
例:xxx@xxx.ocn.ne.jp
xxx@xxx.biglobe.ne.jp など
使える端末 SIMフリー版 iPhone
各キャリア版 iPhone
SIMフリー版 iPhone
ドコモ版 iPhone
通信速度
(理論値)
ドコモ:262.5Mbps
AU:225Mbps
ソフトバンク:187.5Mbps
150Mbps~300Mbps
実質はドコモとほぼ同じ
サポート 店頭サポート
電話・WEB・遠隔サポート
電話およびWEBサポート
遠隔サポートもアリア

 

参考情報ページ:

格安SIMカード(MVNO回線) 一覧比較・・・格安SIMカード各社の料金を一覧比較します。

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